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2016年10月26日水曜日

【情報提供】「京町家再生セミナー及び京町家相談会 東京」のご案内



京町家再生セミナー及び京町家相談会 東京


この度、11月5日(土)に東京駅日本橋口のサピアタワーにて、
京都に4万5000軒ほど残存するといわれる戦前の伝統家屋「京町家」の
再生セミナー&京町家相談会を開催いたします。
・京町家の暮らしに興味のある方
・京町家を居住または職住一体としてご利用されたい方
・京町家をお持ちで活用されたい方
などのご参加をお待ちしております。

日時 平成28年11月5日(土) 午後2時~午後5時
会場 立命館大学東京キャンバス サピアタワー8階
       〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目7-12
   交通アクセス
      
午後2時~午後3時
講演会 『町家暮らしのイロハ』
京町家情報センター幹事
京町家専門店 エステイト信 井上信行

午後3時~午後5時
相談会

参加費 無料

申込方法  パンフレット裏面をご覧ください。



2016年10月20日木曜日

【情報提供】一般財団法人日本不動産研究所主催のセミナーのご案内



当協会の法人会員の日本不動産研究所が開催する「日中韓国際不動産セミナー」のご案内です。

■日 時:2016年11月16日(水) 13:30~16:30(13:00開場)
■参加費:無料
■会 場:イイノホール(「霞ケ関」駅C4出口直結)

「緊密化する世界経済における東アジアの不動産マーケット」をテーマに、各国の事情に精通した専門家が
最新の不動産マーケットの現状や課題ならびに今後の展望について報告します。

詳細はこちら


講演内容は以下のとおりです。
※3ヶ国語同時通訳(中国語・韓国語・日本語)にてお聞きいただけます。

【1】アベノミクス下における不動産市場の国際化及びインバウンド投資の現状と将来展望
   一般財団法人日本不動産研究所 国際部次長 福山 雄次

【2】2016年韓国の不動産市場の現状と課題
  韓國鑑定院不動産研究院副研究員 不動産学博士 Shimu Chiyon Won 氏

【3】中国不動産市場及び資本のインバウンドとアウトバウンド
   北京康正宏基房地産評価有限会社 代表取締役 Liang Jin 氏

参加お申込みは、下記のホームページよりお申し込み下さい。



【CRE関連の新サービス】新展開する不動産サービスビジネスの説明会【不動産カウンセラー&法人会員限定】




★この説明会への参加は、資格認定会員と法人会員の方に限定しています。

JARECが資格認定会員様・法人会員様と提携して行う企業向けの新ビジネスです。

このたびJARECでは、資格認定会員(不動産カウンセラー)様および法人会員様と提携して行う、CRE関連の新サービスを提供することになりました。
このサービスは、企業がCRE戦略にもとづき、自律的にPDCAサイクルを確立できるよう、不動産マネジメントを継続的にサポートするもので、すでに企業への提供実績があります。
会員の皆様には、本説明会に参加していただき、それぞれのクライアントへ適切に情報発信をしていただくことで、このサービスに直接的に関与することはもちろん、CRE関連のコンサルティングビジネス等を獲得していただくチャンスを手にする可能性がアップします。

初めての企画となりますが、ビジネスチャンスの一つとしてお考えいただき、説明会に是非ご参加ください。

(1)   開催日時 平成28117日(月)午後2時~午後430分(予定)
(2)      費 10,000
(3)           50名(定員になり次第締め切ります。)
(4)   説明会概要
講 師 小野祥吾氏と推進チーム
不動産法令遵守サービスの詳細と業務の内容、具体的な提携の仕組み等を説明し、会員の参画を募ります。
(5)   お申し込み 添付の申込書に必要事項を記載してFAX(03-6435-9536)でお申し込みください。












汎太平洋不動産鑑定士・カウンセラー会議(PPC京都大会)の参加報告


9月26日~29日の4日間、京都国際会議場において、標題の会議が開催され、当協会からも多くの会員が参加されました。

9月26日は、事前登録と歓迎レセプションが行われました。


レセプション会場遠景


9月27日の10時から開会式が行われ、参加団体ごとに国旗を掲げて入場し、団長はステージに上がり、熊倉日本不動産鑑定士協会連合会会長の開会挨拶続き、スポンサリングメンバーの団長が順番に挨拶を行い、当協会吉村真行理事長も挨拶を行いました。

開会式

JARECの入場
熊倉日本不動産鑑定士協会連合会会長の開会挨拶

挨拶する吉村理事長

基調講演

安藤忠雄氏

基調講演は、建築家の安藤忠雄氏が「土地の価値を上げる」と題したテーマで講演されました。




パネルディスカッション

午後からのパネルディスカッションでは、当協会の常務理事・国際委員長の磯部裕幸氏がモデレーターを務めた「急速に変化しつつあるグローバル金融市場における鑑定評価の役割」と、水谷賀子氏がモデレーターを務めた「国際財務報告基準(IFRS)及び国際評価基準(IVS)と鑑定評価」の二つが開催され、多くの参加者が聴講されました。

モデレーター 磯部裕幸氏
パネルディスカッション会場風景

                          
                            



磯部裕幸・AI会長Scott Robinson・小森洋志・マレーシア測量士協会会長Dato' Sr Law Wai Seang

カクテル・レセプション

この日の夜は、「京都の夕べ」で芸妓・舞妓さんの京踊りと日本書家による団扇へ書を書くなどの催しが行われました。
祇園小唄を踊る舞妓さん

JARECの懇親会

レセプションの終了後に当協会の会議参加者に呼びかけて懇親会の開催を企画し、17名の参加を得て、「鶴清」において開催しました。
まだ、川床がある季節でしたが、木造3階建ての2階の座敷で鴨川の流れを東に見ながら美味しい京料理をいただき、楽しく懇談をいたしました。

鴨川から見た鶴清 出展;鶴清ホームページ

















懇親会へは、アメリカ不動産カウンセラー協会(CRE)メンバーのハワイから参加されたジョン・山口夫妻とグアムから参加されたニコラス・キャプテンも同席され親睦を深めました。
鶴清3階の大広間で撮影

9月28日は、6つの分科会が開催され、当協会の理事の村上幸二郎氏が、「地価を指標とした地方都市における都心居住地創出の計量的評価手法の提案―地方再生に向けた新たな中心市街地をめざして―」と題してスピーチをしました。

分科会

  村上幸二郎氏の論文

  日本語                           

      英語
講演する村上幸二郎氏

歓送晩餐会

この日の夜は、歓送晩餐会がグランドプリンスホテルのプリンスホールで開催され、参加団体の
パフォーマンスが披露され楽しい時間を過ごしました。

歓送晩餐会の各国代表による鏡割り
連合会玉那覇副会長による乾杯の音頭
当協会のパフォーマンス

当協会は、SMAPの「世界に一つだけの花」を村上幸二郎会員の口笛と英語での合唱で行いました。当日は、多くの会員方が壇上に上がって交流の場を持つことができました。

口笛で演奏する村上幸二郎会員

                        
熱唱する吉村理事長

























パフォーマンス中のJARECの参加者










2016年10月12日水曜日

MIPIM JAPAN - ASIA PACIFIC 2016への参加(パネルディスカッションの開催)報告



昨年の東京開催に続いて、今年は9月8日・9日の両日、グランフロント大阪のナレッジキャピタル コングレコンベンションセンターでMIPIM JAPAN - ASIA PACIFIC 2016(不動産プロフェッショナル国際マーケット会議)が開催されました。

MIPIM JAPANはフランス・カンヌで1990年から毎年開催されているMIPIMの日本版です。


リードミデム社社長のPAUL ZILK (ポール・ジルク)氏の開会の挨拶、 ワールド・シティーズ・ネットワーク創立者のBRIAN KIKELLY(ブライアン・キルケリー)、建築家 隈研吾氏のキーノートスピーチに始まり、4つの会場を利用して16のパネルディスカッションが開催され、その他、展示スペース内に設けられた小会場でも各種のセッションが開催されました。

ポール・ジルク リードミデム社社長 出展;リードミデム社HPより

基調講演 
ブライアン・キルケリー出展;リードミデム社HPより
  

演題
未来のイノヴェーティブシティの構築 



















建築家 隈 研吾氏 出展;リードミデム社HPより
対談形式で進められ、2020年東京オリンピックの国立競技場の基本コンセプトなどについてお話されました。

会場で投影された国立競技場の内部


当協会のパネルディスカッション
午後3時30分から「レッドルーム」において開催しました。

テーマ;変容するライフスタイルと商業施設開発のGlobal Trend


パネリスト    矢木達也 (株)ビーエーシー・アーバンプロジェクト代表取締役
         山海 卓 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン(株)
                不動産統括ディレクター
         Morgan A. Laughlin  PGIM Real Estate (Japan) Ltd. 
                     Managing Director, Head of Japan  
                     吉村真行 日本不動産カウンセラー協会 理事長

モデレーター 磯部裕幸 日本不動産カウンセラー協会 常務理事 国際委員会委員長

パネルディスカッション
モデレーター 磯部 裕幸
パネリスト 矢木 達也氏
パネリスト 吉村 真行
パネリスト Morgan A. Laughlin

パネリスト 山海 卓氏


磯部常務理事・国際委員長の開会の挨拶に続き、矢木達也氏から「日本における都市型商業施設ストックの課題とポテンシャル」、吉村理事長から「事例に見るライフスタイル提案型商業施設の新潮流」、Morgan A. Laughlin氏から「米国における最新都市型ライフスタイルと商業施設開発の最新動向」、山海卓氏から「グローバルブランドの日本における開発戦略キーファクター」の紹介があり、その後、それぞれのトピックによる自由討議を行いました。会場は立ち見の参加者もいて、盛会で、最後に会場との質疑を行って、セッションを終了しました。

オープニングカクテルパーティー

9月8日の夜7時から会場をリッツカールトン大阪の宴会場へ移して、盛大にカクテルパーティが行われました。

開会の挨拶
 ポール・ジルク リードミデム社社長 出展;リードミデム社HPより

石井国土交通大臣 出展;リードミデム社HPより
出展した各社の代表による鏡割りが行われ、吉村大阪市長による乾杯の後、和やかなパーティが開催されました。


オープニングカクテルパーティ 出展;リードミデムHP








吉村大阪市長 出展;リードミデム社HPより



詳細は下記のホームページをご覧ください。
http://www.mipimjapan.jp/














2016年10月11日火曜日

岩手県紫波町「オガールプロジェクト」岡崎正信氏の講演会・現地視察の開催報告




7月28日NPO法人日本不動産カウンセラー協会(以下「JAREC」)主催で、岩手県紫波町「オガールプロジェクト」講演会&現地視察が、紫波町役場の会議室で開催されました。

紫波中央駅からオガールプラザを望む
当日は、25名ほどの不動産カウンセラー、不動産戦略アドバイザーと、紫波町役場の新人の方も一緒に参加されて、どこかアットホームな雰囲気で、プロジェクトの中心人物であるオガールベース(株)代表取締役/オガールプラザ(株)代表取締役の岡崎正信氏に講演いただきました。

岡崎正信氏


このプロジェクトは、いわゆるPPP、PFIの手法を採用し、塩漬けにしてあった土地を活用して、実際の集客、事業、土地価格上昇に成功している興味深いプロジェクトです。まず中心となる岡崎氏がかなりインパクトの強い方で、このくらいのリーダーシップがないと中々プロジェクトも進まないのだろうなと感じました。ただ、行政を含み周辺の方々がそれを許容し、一つの成功体験を共有している雰囲気に、施設や数字での好調さを超えて心に響いた気が致しました。

≪視察資料から抜粋≫

オガールプロジェクトとは、「紫波町中央駅前都市整備事業」のことを言う。

プロジェクト名「オガール」の由来
日本国内の広い地域で使われている言葉で、当地方での方言として使われている「成長する」ことを意味する「おがる」とフランス語で「駅」を意味する「Gare(ガール)」を組み合わせた造語である。
 紫波中央駅前地区を紫波の未来を創造する出発駅としていくことの決意と、このエリアを出発点として紫波町が持続的に成長していく願いが込められている。

オガールプロジェクトの概要
紫波町は、JR紫波中央駅(JR東日本になっての初の請願駅)西側一帯の町有地10.7haを中心とした都市整備を図るため、町民や民間企業の意見を反映させて、平成21年(2009)3月に「紫波町公民連携基本計画」を策定した。
この計画に基づき平成21年度から始まった紫波中央駅前都市整備事業を「オガールプロジェクト」と称している。
  計画面積;21.2ha(町有地10.7ha含む)
  事業期間;第1期・交付金対象平成21年4月~平成26年3月
  概算事業費;紫波町公共分59億1,000万円(庁舎整備31億円を含む)
          情報交流館約2,700㎡(オガールプラザ内)
          役場庁舎約7,000㎡
          道路L=2,329mW=6~12m
          公園A=3,740㎡
          下水道A=9.8haL=1,317m
  民間活用想定面積;町有地10.7haのうち約5.58ha
  整備概要;事業棟A(民間施設2,536.72㎡・整備年度未定)
          事業棟B(官民複合施設・24年6月20日グランドオープン)
                   事業棟C(役場庁舎・27年5月業務開始予定)
                   事業棟D(民間施設2,259.50㎡・整備年度未定)
                   岩手県フットボールセンター(24年4月30日に開場)
                   緑の大通り(オガール東西広場・24年度完成予定)

                   戸建宅地開発(25年度までに57戸の造成完了予定)



岡崎氏の講演で一番印象に残ったのは、まず、消費活動を目的としない訪問者を増やす→サービスの発生→集客力アップ→サービス力アップ→エリアに活気→土地価格上昇という街づくりのシナリオがしっかりしている点でした。
今までの地域活性化としては、いきなり商業施設を建てて、建てた後に集客に苦労し、維持管理が膨大で、行政の赤字を膨張させているだけという構図でしたが、それを全否定(そもそも氏は役人時代に旧来からの手法で箱もの行政をやっていた方だそうです)し、物中心の考え方から、人を中心に捉え、どうしたら人が集まる街づくりができるかを考えており、要は民間企業と同じで、継続して利益を出すにはどうしたらいいのかということを役所に啓蒙し、了承を取り付けた方なのです。

周囲の人口も増え始め、集客も良好で、この地域周辺の地価も上昇しているという、地方の小さい町の中にあって、画期的な街づくりを進めていらっしゃいます。まだまだこれからも、新たなる普遍的な集客を、食、福祉、教育、エネルギー等をキーワードに追求されていくとのことです。

オガールプラザ

オガールベース

バレーボール専用体育館


















私は所用があって日帰りで行ったので、ちょっと慌ただしかったですが、大変刺激を受けて帰ってきました。

なお、海外でも小さな村で凄い集客力のある町があるそうで、スペインのサンセバスチャンという町は、一人当たりの星(ミシュラン)の数が世界一という町らしいですが、これは地方の町の一つの方向性を示すヒントになるなと感じました。

                                   広報委員会副委員長 小川哲也